玄米コーヒーとは、玄米を丸ごとじっくり炒りあげて作った“コーヒー風”の飲み物。
香ばしさとすっきりした苦み、そしてまろやかな味わいが、癒しのひと時に誘います。深い茶色をしているのは、普通のコーヒーをブレンドしたり、コーヒーに似せて色付けしたりしているのではありません。
玄米を丹念に「黒焼き」にすることで生み出された、どこまでも自然な色味です。
黒焼きとは、自然の恵みを黒くなるまで熱で鍛えて食するという、日本古来の健康の知恵です。
ただ単に焦がすのではなく、食品を炭化するまで焙煎すると、おいしさや栄養成分がさらに増加し、身体に摂りこみやすくなります。
玄米を黒焼きしたものは「玄神」「玄心」と呼ばれ、古くから身体にやさしい“養(やしな)いの食”として用いられてきました。
玄米コーヒーは、玄米のミネラルやビタミンE、水溶性食物繊維などの豊富な栄養を、黒焼きすることでさらに高め、身体に摂りこみやすくした食品です。
玄米ごはんは身体に良いとわかっていても、消化吸収に時間がかかるため、ひと箸口に運ぶごとに100回噛むことが勧められるほど。
しかし、この玄米コーヒーは、消化吸収の良い粉末加工の飲物に仕上げてありますので、いつでもどこでも、気軽に玄米のエネルギーを摂りこむことができます。
熱湯を注いでそのままで、豆乳や牛乳で割ってカフェオレ風に。
また、ヨーグルトやアイスにトッピングして食べるなど、好みでアレンジできるのも魅力です。
じっくり焙煎して出来上がる玄米コーヒー。黒光りするひと粒ひと粒に、玄米の香り、豊かな栄養成分が凝縮している。
一度に100キロの玄米を投入し80キロを製造。焙煎が終わったら直ぐに釜から取り出し、
余熱で焙煎が進まないよう、急速に冷やす。
『ぶらうんかふぇ 玄米コーヒー』は、鳥取県は大山の麓、米子市淀江町の有限会社ビーエムステーション(焙煎工房МATSUО)が製造しています。
代表者の松尾信一郎さん(70)は、正食、手技療法、内観法などを通し、自然の力から心と身体のすこやかさを学ぶ中で、玄米の良さを実感。体調を崩し、気力も食欲も無くした母親に、自分で炒った玄米をポタージュ風にして口に運ぶと食べてもらえ、「腹力が入った」と話す母の笑顔も忘れることはありません。
そんな松尾さんは、より多くの人に喜ばれ健康に役立つ食品づくりを願い、1993年、38歳で玄米の焙煎業をスタート。
黒炒り玄米茶「玄神MUGEN」、炒り玄米パウダーの製造から始まり、試行錯誤を繰り返しながら、2006年に自社ブランド『ぶらうんかふぇ・玄米コーヒー』を立ち上げました。
自らを“玄米信者”と称し、30年以上、焙煎(黒焼き)を通して玄米の魅力を引き出す松尾さん。
玄米コーヒーは、ひと釜100キロの玄米に対し、8時間の焙煎を目安に出来上がりますが、玄米の水分含有量の違い、その日の天候や湿度など、ひとつとして同じ条件が揃う日は無いため、いつも真剣勝負で臨んでいます。
「“これだ!“という味の仕上がりが得られても、次に同じものができるとはかぎりません。製造開始以来、1勝9敗の日々を繰り返しています」と話してくれました。
松尾さんの玄米コーヒーは、香ばしさとすっきりした苦みが心地よく、ほのかに玄米の甘さも感じられ、まろやかな味わいが特徴。
”(玄米コーヒーは)焦げ臭くて苦いだけ“と思っている人にこそ、ぜひストレートで飲んでいただきたい一杯です。
玄米コーヒーの焙煎は200℃前後。温度で味が変わってくるため、微調整が欠かせない。焙煎中は、粒を取り出し噛んで味わったり、抽出して飲んでみたり…を何度も繰り返す。
自身でカスタマイズした窯の前に立つ松尾信一郎さん。玄米コーヒーの魅力を発信するため、100通り以上もの焙煎方法を研究し続けた。
『ぶらうんかふぇ・玄米コーヒー』は、鳥取県産有機JAS認証コシヒカリを100%使用(※残留農薬不検出)。
玄米を丸ごと8時間以上じっくり焙煎し、独自の超粉末加工で溶けやすい顆粒にした、ノンカフェインの飲み物です。
コーヒーのように香ばしくビターな味が楽しめるだけでなく、焙煎することで玄米の持つ40種類以上の栄養成分がさらに増加。
中でも、毎朝の健康的な排泄習慣をサポートする水溶性食物繊維、身体をサビつかせない抗酸化成分のポリフェノールがたっぷり含まれています。
さらに天然の吸着力で、体内に溜まった毒素を排出してくれる「炭のチカラ」も見逃せません。
お湯で溶いて飲んだ後、カップの内側に粒々が残ることがありますが、これは炭の持つ吸着力と、よく混ざるための添加物などを、一切加えていないことの証です。
お湯を差して、残らずお飲みください。
玄米コーヒー
小さじ1杯(2g)をカップに入れお湯を約150cc注ぎ混ぜます。 ※お湯の量はお好みで加減してください。
玄米カフェオレ
小さじ1杯(2g)をカップに入れ牛乳を約150cc注ぎまぜます。 ※牛乳を豆乳にするとさらにヘルシーです♪
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